空想科学祭2010 辛口感想専用板

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[83] 創造主の見る夢 Name:砂漠の砂 MAIL HOME Date:2010/10/02(土) 00:23 [ 返信 ]
世界を大空の果ての果てから見下ろす瞳。それは人間の世界を作り、科学者がシャーレの中の微生物を観察するかのように人々を見つめる。人間の世界の運命は瞳の掌にあるはずだった。だが、やがて人間は、彼の予想を上回る行動をとるようになる……。

思弁的な内容の小説にしようとして、完全に失敗しました。多分、読むのは相当しんどいと思います。しかし、せっかく書いたので、皆様のご鞭撻をお願いいたします。

[106] RE:創造主の見る夢 Name:84g HOME Date:2010/10/07(木) 23:42
大して読むのはしんどくないですよ、第二章以外。


出だしからハイセンスなノリ。
第一章は読みやすく、雰囲気もよく伝わってきました。
信者の描写も苦にならず、壮大なストーリーの幕開けを感じました。
第一章に関して言えば、本当に楽しく読ませていただきました。


ただ、『世界に抗した』で『作者が変わったのか?』と思うくらいに違和感を持ちました。
まず、登場人物が多すぎる。
現実のキャラクター(姓名の両方を覚えるのは戻りながら読まないと不可能に近い)、
掲示板のハンドルネーム(どれを覚えるべきハンドルネームなのかがわからない)、など。

特に困難だった原因を挙げれば、キャラクターの記号化ができていないこと。
凡例を挙げれば、『被害者:大富豪』だったら『容疑者A:メイド』『容疑者B:息子』『容疑者C:弁護士』など。
これが『世界に抗した』では、『被害者A:学生』『被害者B:学生』。
この時点でダブってるのに、他の登場人物もほとんどが学生。
そして持っているキーワードも『イジメラレっ子』などがダブり気味。
対応策としては、覚えやすいように日本名にする、開き直ってキャラリストを作る、
作品を長くして個々のキャラクターを描く、キャラを削る、など割と手段は多いです。
第一章・三章がサクサク読めた背景としても、主要人物がふたりだけで、そのふたりが完全に異なる立場だったからで。

そして、後半の推理シーンは、ちょっと読んでるのが辛いレベル。
確かに登場人物で動機と殺害方法を持っていたのはあの二人だけだったかもしれない。
だが、主人公が知りえない第三者が存在しない、という大前提が必要。
名前も知らない学生やブログ観覧者が真犯人だったり、
ひょっとしたら、ふたつの事件は全く関係ないか、模倣犯・愉快犯かも。
この理論は『ジャガイモが有るから、母さんが作る今日の晩飯はカレー』と断言するぐらい危うい。
ジャガイモを今日使う保障もないし、ジャガイモを使うとしても肉ジャガやポテトフライかもしれない。
推理シーンでやっちゃいけない大原則は、『仮定の上に仮定を作る』ということ。
テレビドラマなんかだと放送時間の都合で割と多いんですが、小説では言い訳にもならない。

『仮にあいつらが犯人だったなら』とか『仮にあのふたりがあっさりと現れたら』とか、
『仮にあいつらが最初から問答無用で実力行使をしなければ』とか『仮にあいつらが全部ベラベラ喋ってくれれば』、
『仮にあいつらが屋上で油断してくれば』とか『仮に公安が自分の推理を信じてくれれば』とか。
ひとつかふたつなら、主人公の性格次第では面白い場合もあります。
が、この作品の主人公はそんな描写は無い、普通の人間。
普通の人間が、そんな確率の低すぎることを実行する…というのが、既にウソ臭い。
っていうか、共犯者が居るという前提なら、アリバイも何も無いと思いますが。

他にも、勧誘メールを送るぐらいだったらテストなんかしないで同時送信すればいいだけ。
最近のエロサイトにでもできる芸当だし、テストひとつ作るヒマにググればできる次元。

発言を電波で飛ばして記録したとしても、
探偵役を殺してから、自宅を襲撃してパソコンを壊すか盗めば良いだけ。
それでリスクが高いなら、放火すればいい。
火でイカれるか、消火作業中の放水で大抵のパソコンはオジャン。
…などなど、まだまだ叩けば出そうな部分は有りますが、『白黒透明』の感想を書きたいので切り上げ。


『白黒透明』は全体的には良くできた宗教と病気の話。
舞台をスラムから中流のスペースに移しているのも地味にポイント。
スラムでは決して成立しないが、中流階層の住んでいる点をよく表現できていると思います。


『創造主の見る夢』は若干の唐突さはあるものの、良いエンディングだと思います。
ここまでの“展開”ではなく、“雰囲気”を引き継ぎ、エンド。
世界の広がりを感じさせたところから、急転直下でカタルシスに叩き落す。
楽しく読ませていただきました。


総評としては、誤字脱字がパラパラと目立つものの、書こうとしているテーマが明確なのが見事。
各話ごとにテーマを明確に定め、最後に向っていく姿勢は良好。
ただ、『世界に抗して』が完全に浮いている。
話の流れとして『スラム』から『白黒透明』にダイレクトに繋いでも問題を感じませんし、完成度がひとつだけ低い。

あと、全体を通してSFというには疑問が…。
サイエンス…と呼べる部分も無いでは無いですが、メインには感じませんでした。

[124] RE:創造主の見る夢 Name:藤咲一 Date:2010/10/13(水) 23:54
はじめまして、藤咲一です。
企画執筆お疲れ様でした。
と、挨拶は程々に、辛口希望の企画作品を覗かせていただいたので、簡単な感想を……

楽しませていただきました。
物語へ引き込んで行く文章の使い方は上手い。第一部に関して語り部である三人称に多少の違和感がありましたけれど、それはそれ。微々たるものです。
宗教、神、人間。色々な考えを見せていただきました。基本的な三部構成と終結の四部目。
そんな中でも目を引くのは人の心内でしょう。こういった風に綴られるストーリーや人物像と言うのは魅力的であると思います。
しかし、どうもそれに比べ、瞳や反逆者が安い。薄っぺらい。そう思ってしまったのは、やっぱり、介入が露骨すぎたからだと思います。
個人的に神様とかそう言ったものは、もっと達観していて残酷だと思いましたので。
でもまあ、そうでない理由は、ラストのあのシーンなのでしょうかね。
結論、画家の見た夢。夢の中の誰かが見た夢。
題名から、この結末は推測される内のひとつでありましたけれど……。
今回、構成としてこれをやってしまったら、根幹が揺らぎます。個人的にはサイエンスフィクションのタブーである気がしますけどね。
なんて、偏った考えを持つ私の書く事です。スルーしてください。

と、以上が私の感想です。
好き勝手な感想すいません。
これからも頑張ってください。
藤咲一でした。


[145] RE:創造主の見る夢 Name:ハセガワハルカ Date:2010/10/17(日) 14:06
 くっそおもしれぇwwww、でもこれあれなんだろう。こんな感じのゲームをやったことがある……。そうだ、たしかMQとか……。ハセガワハルカです。よろしくお願いします。
 一話目のサヤカの教えは、読んでいるだけの自分まで洗脳されてしまいかねないほど洗練されたものでした。日頃、「この世界を設計したプログラマーが、ディスプレイの外側から僕たちを見降ろしているに違いない!(キリッ」なんて妄想に浸っている自分としては、最初から最後までこのテーマに引き込まれました
 会話文も自然というか、巧くストーリーを進行させながらそれでいて作為的にならない構築は、なかなか出来るものではないなと思いました。
 二話目は、アイデア自体は逸脱したものがある。国語のテストの中に隠された心理テスト……に見せかけて、駒を選別するための質問用紙、というのは、素晴らしい発想だと思いました。ただ肝心の真相が、やや拍子抜けというか、そんなんでいいのか? と思えました。特に殺害方法が代替殺人ってのがちょっと納得いきません。読んでいて、「こいつは間違いなく犯人なのだけど、殺害方法が……、って代替えかよ!」ってなりました。
 しかしマリー可愛いな。リョーコには負けるけど。
 三話目は、うーん評価が難しい所です。一話目、二話目で進行させた伏線を回収しながら、新たな伏線も張り巡らせるフェイズとしてみれば、非常に完成度の高いシナリオだったのですが、後のことを考えると結局無駄シナリオだったように思えて仕方がありません。シノブとシゲキの非恋劇も、オチが読めていたこともありそれほどの衝撃は有りませんでした。これだったら、二話目で何気にさらりと流されたマリーと教師の禁だゲフンゲフンっ! 課外授業を告白された時の方がよほど強い衝撃を受けましたね。
 オチがうぁああああああああああ!!
 勝手な推測ですが、締め切りに迫られて急いで完結させたんでしょうか。二話目、三話目と、*瞳*と戦うことを決意した彼らの意思及び伏線は一体どこへ投げ飛ばされてしまったんでしょうか。まあ現実では、脆弱で矮小な人の意思などという下らない妄想には、所詮その程度の価値しかないし、その点を見事に現したリアルな描写と言えないこともないですが、物語の中でくらい彼らに活躍の機会を与えてやっても良かったのではないでしょうか。
 総じて、尋常ではないほどの消化不良です。昨今、ゲーム業界で騒がれている"未完成商法"を目の当たりにした気分でした。暁の護衛しかり、ディエスしかり、前述のMQしかり、クオリティは高いのになんてもったいない……。
 色々書きましたが、オチ以外は凄まじく楽しめました。哲学入門者の自分としては、そういうギミックを物語の中心に据えて、尚且つ面白いと思える作品を書けてしまうその手腕には、素直に脱帽するほかありません。
 だが敢えてもう一度言います。*もったいない……orz*
 
 勝手に主題歌:「the chaostic world」(fripSide)


[192] 感想への返礼等 Name:砂漠の砂 Date:2010/11/07(日) 23:52
 皆様、僕のマニアックな作品への感想をありがとうございます。自分自身、これほど丁寧で的確なご鞭撻をいただけるとは思っていなかったので、身に余る光栄です。
 皆様のご指摘は的を射ており、ぐうの音も出ません。中でも拙かったのは、第二章の推理の部分と、オチの部分でしょうか。素人が思いつきで推理ものなどやるべきではなかったですね。天才でもない限り、推理ものには綿密なプロットが必要なのだと、実感いたしました。また、オチ……。夢オチはやっちゃいけないってのは、多分そこら中の小説や漫画の教科書に書かれていることで、それが許されるのは、やはりよほどの天才だけなのでしょう。なんていうか、あそこで何とかオチをつけない限り、この作品は無限に近い長さをもってしまった可能性があり、それに恐怖を感じて、ああいうことにしてしまったのです。理由はどうあれ、作品作りにあまりにも妥協しすぎました。妥協するのはプロになってからでも遅くありませんね。まあ、プロになれるかどうか、誰にも分かりませんが。
 さて、もし、来年も空想科学祭が開かれるとして、そのときの作品をどういうものにするか、今から構想を立てておこうと思います。練りに練って、来年こそは得票数ナンバーワンを目指すぞ! と意気込んでいる次第でして。
 まず、テーマ。人は世界(真理)とどのようにつながっているのか、という、現象学(?)的なものになるかと思います。哲学者達は異口同音に「人間は世界を大きく見誤っていることはない」と言っています。しかし、僕にはよく分からない。僕は、大きく世界を見誤るという経験を実際にしているし、歴史上、人類は間違った世界解釈をしてきた。だから、人間は本当に真理へと至れるのか、そもそも真理とは何なのか……、そのようなことをテーマとしたいのです。そして、多分、世界(実在)が存在していることは、それ自体が驚くべき奇跡なのだと思います。なぜ奇跡なのか、上手く言い表す言葉を僕は持ちませんし、そこまでつっこんだ議論を、僕の腕前でできるのかどうかすら、分からないのですが……。
 そうしたテーマと、推理小説的なおもしろさを(性懲りもなく)結びつけて、最終的にはハードなスペキュレイティブ・フィクションにしたいと思います。ネタバレしてしまいますが、その推理の鍵として、文化人類学者マリノフスキの述べたことを、使おうと思います。
 いま、漠然と構想しているのはそういった話でございまして、もっと面白いアイディアが思いついたら、あっさりそっちの方に乗り換えてしまうでしょうが……。
 というわけで、ささやかな期待を寄せて、お待ち下さいませ。
 などと、自分の言いたい放題言ってしまいましたが、皆様、感想ありがとうございました。大変励みになりました!



  


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