空想科学祭2010 辛口感想専用板

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[171] 【感想板より強制移動用】「パルプグラマトン PulpGrammaton」 Name:空想科学祭実行委員会 Date:2010/11/01(月) 00:42 [ 返信 ]
【題名】パルプグラマトン PulpGrammaton
【あらすじ】

神の贈り物によって山羊からその似姿と相成った人類は、『白の者』と『黒の者』に分かれ、紙の文化と対立の歴史を深めていた。そんな白と黒の間に居る少数派=灰の者であるサイカ・ネルレラクに舞い込む黒の頭目からの依頼は、贈り物=『パルプグラマトン』を捜せというものであった。世界終末の兆しが陽光に乗って注がれ、合わせる様に白の代理人も動き始める最中、サイカは守護悪魔モノ=クロームと共に、唯都グァラ=グァラ探求へ赴く――彷徨える彼の行く先に、求めるものはあるのだろうか。
【名前】木野目理兵衛
【区分】中編(完結済)
【URL】http://ncode.syosetu.com/n0894o/

※感想板からの強制移動用です。
 作者の希望で立てられたスレッドではありませんので、以下への書込はご遠慮ください。


[172] 【感想板より強制移動】 Name:石神航 Date:2010/11/01(月) 00:43
 雰囲気、世界観の構築、語り草など、特徴のある作品である。酔うという言葉がしっくりくるレトロさ。毎度毎度世界観をよく魅せてくれる。
 とにかく世界観への拘りは素晴らしい。細部までよく考えるなと感心する。最後のオチまで、まあ、考えられない内容ではなかったはずなのだが、紙と山羊に拘ったものだ。
 しかし、この作品の好き嫌いは、ある程度分かれてしまうに違いない。特に、ハードなSFや人間ドラマを見たいという人にとっては、何とも言えない蟠りの残る話になってしまうはずだ。
 今回読み終えて思ったのは、世界観はしっかりと組まれているものの、そこに息づくべき登場人物らへの思い入れが多少なりとも不足していたような気がしてならないということ。この世界観あっての登場人物ではあるが、パルプパンクに押されて、人物像が霞んで見えるのだ。いい意味で言えば、世界にマッチしている、悪く言えば、全くそれこそ紙のようであるとも。それは狙い通りなのだろうが、世界を感じたいのではなく、起伏ある物語を読みたいと思う人から見ると、なぜもっと掘り下げぬのだと問いただしたくなる点でもある。
 描写を業とらしく省き、雰囲気でぐいぐいと引っ張っていく書き方、特に今回は「――」「……」等の多用により、独特のリズムを作り出していて、それがよいようにも取れるし、全てを誤魔化しているようにも取れる。これはあくまで、読者の一人として感じてしまったことなのだが、何と無しに「狡い」「煙に巻かれた」と。これは、こういった雰囲気に任せた作品を書くことが出来ない一人の戯れ言であったと聞き逃していただいても、何ら差し支えない。
 それにしても、白と黒、山羊、なぜにこのような発想になっていくのか、相変わらず脳味噌の中を覗き見たい人物の一人である。



  


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