空想科学祭2010 辛口感想専用板

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[17] ウンディーネ Name:招夏 HOME Date:2010/09/02(木) 16:44 [ 返信 ]
ある日、そいつは俺の生活にスルリと入り込んできた。あんまりスルリと入り込んで来たもんだから、気づかなかったんだ。そいつが、そんな厄介事になるなんて……。ちょっと不思議で、お気楽な、ソータと金ちゃんのマッタリライフ

[37] 優しい優しい金魚鉢 Name:独行道アマチュア戯作者 Date:2010/09/05(日) 17:35
一読して、藤子F不二雄先生の作品群が頭を掠めた。
この作品の基本構造は「人間化してしまった金魚と青年との奇妙な同居生活」である。金魚が人間化する原理は語られているが、それはあくまでその状況を作り出すための説明でしかない。おそらくそのスタンスが、「SF=少し不思議」を提唱しておられた藤子F氏を連想させたのだろう。
そして何より、この作品には優しい空気が流れている。この空気感が藤子F氏を彷彿とさせるのだろう。
この作品は、本当に優しい。
主人公「颯太」は最初金魚人間である「金ちゃん」を金魚としてしか見ていない。それは、ごはんにパンしか与えない、「金ちゃん」という安直な名前を付けていることからも推察できる。だが、最後に颯太は金ちゃんの為に料理を作り、名前を付けるにまで至る。そう、この作品は「自分の創造物を一個の人格として認めるに至る」物語なのである。否定ではなく肯定。ここにこの作品に流れる優しさの正体がある。

だが、気になるところもあった。
金魚人間金ちゃんが言葉を覚えた際、あまり颯太の手を借りない設定となっている。「テレビを見るうちに覚えた(要約)」とのこと。うーむ、野暮なツッコミになってしまうが、言葉というのはコミュニケーションと密接に関わっている。最初期の会話の発達においては、コミュニケーションが大きな位置を占めている。テレビのような一方通行的なメディアでは発達しないと思うのだが。

ただ、このような筆者の疑問は野暮の一語に尽きる。はっきり言って、本作はそんな枝葉末節を吹き飛ばすほどの力を持っている。
この作品世界は金魚鉢のようにひどく小さい。だが、その中には優しさというぬるい水がなみなみに注がれている。是非とも作品世界に耽溺してほしい。まぎれもない良作である。
個人的には、話題になっていい作品と思っている。


ご執筆お疲れさまでした。楽しい読書、ありがとうございました。

[41] ここにある終わり Name:栖坂月 HOME Date:2010/09/06(月) 11:10
穏やかで優しくて、色々な意味でウエットな作品でした。金魚があるキッカケを経て人型になる、癒し系の人魚姫みたいな話なのかもしれません。
魚類ということで特異な印象も受けますが、長く生きていれば一度くらいは想像する話の一つではあると思います。思い立って餌をあげた野良猫が猫耳少女になって訪れるとか、ロマン以外の何ものでもありません(笑)
しかし本作、不思議なほどそういった浮ついた感がありません。終始落ち着いていて(むろんエピソード的にはドタバタもしてましたが)お互いに人と金魚という一線を越えていなかったのが印象的でした。それが少し行き過ぎていて派手さに欠ける作品に落ち着いたのは、まぁご愛嬌かもしれません。
個人的には最後、名前という名の愛着が付加したところで終わっているのですが、この先をもう少し読みたいなと思いました。終わりのつけ方をどうするのかは作者様の裁量一つですが、そこに伴うスッキリ感は読者のものです。私自身としては、ちょっと物足りなかったかなーというのが本音です。
文章は相変わらずスッキリして読みやすく、展開も構成も丁寧で文句をつける箇所は見当たりません。楽しく最後まで読ませていただいたことは間違いありませんので、それだけは明記しておきます。
ちなみに蛇足ですが、この話の感じだと金ちゃんの容姿は子供っぽい方がしっくりくるようにも思います。ただそれだと、彼女に見つかった時の修羅場がもう少し複雑になっていたかもしれませんが(笑)
はい、とても面白かったです。


[49] 良い。けれど、う〜〜〜ん…(悩) Name:饅頭は空を飛ぶ Date:2010/09/16(木) 10:50
かなり書込みを通常版と悩んだのですが、こちらで失礼します。こんにちは、拝読しました。

そこで終わりなのか! これひと言に尽きます。
途中で八百屋の旦那さんなど人情味溢れる人物をちらほらと登場させながら、このままどう話が発展していくのだろうか(4話で…)と期待高まっていったのですが、話が短い。短すぎる(←大げさですが笑)。のびのびとまったりして、それはそれで良かったのですが、読後にそんなで「ちょっと!」と槍突きたくなりました。
それか、他人物を登場させず、掌編としてまとめれば違った読後になったと思います。
少しSFとしてはファンタジー色の濃い作品だろうなと思いますが、短いながらも、のほほんと温かみを感じることのできる良い作品でした。楽しかったです。

それでは、失礼しました。


[64] RE:ウンディーネ Name:石神航 Date:2010/09/19(日) 00:13
 玄関先の水槽でまさしく金魚を飼っていて、そいつらに偶に話しかける。飯喰うか、帰ったぞ。それが楽しみでもある。それほど愛着もないが、もし人間になったとしたらどうだろうか。自分もこんな感じにやりとりするのだろうか。
 テンポ良く話が進むので、入り込みやすかった。金ちゃんはいい。嫁にしたい。無表情な美女というだけで食指が動く。
 ただ、一人称の視点変更には多少抵抗があった。これを三人称でやれといわれたら無理があるかも知れない、颯太か金ちゃん、どちらかの一人称で纏めろと言うのは難だろうか。
 そして何よりも、ああこんなところで終わってしまうのかというのが一番腑に落ちない。言うなれば、メインディッシュに行く前、前菜、スープでストップされたような。今後どうなるのか、「続きはCMの後で」の続きが見られなかったような悔しさだ。
 是非、この後に待ち受けていたはずのエピソードが読みたいものだ。
 


[74] RE:ウンディーネ Name:藤咲一 Date:2010/09/22(水) 20:24
ご無沙汰してます、藤咲一です。
企画執筆お疲れ様でした。
と、挨拶は程々に、辛口希望の企画作品を覗かせていただいたので、簡単な感想を……

物語の終点まで、読みたかった。それが本音です。
いくつかの短編で見せられた日常。それぞれは、上手く綴られている。文章にしても雰囲気にしても。
しかし、どうして、ここで終わりなのか、私にはわかりませんでした。
世界観に上手く引き込まれ、さあ、基本事項は理解した。と思っていたら、おしまい。
どうして? ここからが本番ではないの?
続きを楽しみに思わせる。それが目的でしたら、私はまんまと引っ掛かってしまったわけですが。スッキリはしません。
私の読み方も悪いのでしょうが、作品としてひとまとまりの終点は見せて欲しかった。
それは金ちゃんが消えてしまう結末というわけでなく、作品としてのピリオド。
オムニバスとは言い切れない辺りが、残念に思いました。
といっても、自分の事は棚に上げている私ですから、適当にスルーしておいてください。

と、以上が私の感想です。
好き勝手な感想すいません。
これからも頑張ってください。
藤咲一でした。


[155] RE:ウンディーネ Name:桂まゆ Date:2010/10/21(木) 23:21
お久しぶりです。
作品を拝読致しましたので、簡単な感想をつけさせて頂きますね。
金魚の金ちゃんを巡る、優しい人たちの優しい物語。
繰り広げられる不思議な世界に浸っていたら、いきなりのエンドマークに驚いたのも事実です。
何でだろう。
金ちゃんの物語は、まだまだ続く筈なのに。
そう考えて、自分なりに続きを想像してみて……納得しました。
つまり、金ちゃんを巡る事件や修羅場など、そんなものしか想像が出来なかったわけで(汗)
そんなものは、この世界には相応しくない。金ちゃんはカリスマモデルにもならないし、軍事利用されることもない。
いつまでも、食パンの耳を幸せそうに(でも、表情には出ない)囓っている女の子なのだろうなと。
だから、ラストはあれで良かったのだろうと勝手に納得してしまいました。

執筆お疲れさまでした。

[185] RE:ウンディーネ Name:招夏 Date:2010/11/07(日) 00:31
こんばんは〜招夏です

私の拙い作品を読んでいただき、更に感想まで付けていただいたことに感謝いたします。今回が二回目の企画参加になるのですが、むむむ、SFからの乖離が止まりません(^^ゞ。ここは覚悟を決めて、ファンタジーで行くべきなんでしょうな。未練たらたらだけど…(苦笑)

独行道アマチュア戯作者さまへ

>「SF=少し不思議」を提唱しておられた藤子F氏
F氏がそんなことを言っておられたとは、知りませんでした。この言葉で、ぐっと気が楽になったような気がします。ありがとうございました(笑)
 今回は短く仕上げようとそればかりを考えて、金ちゃんの言葉係をテレビに任せてしまったのは、確かに失敗だったかもしれません。恐らくあのソータのことなので、小動物を可愛がるように構っている様子を想像することは容易だったのですが…(^^ゞ
 素敵な感想をありがとうございました。

栖坂月さまへ

ここで終わり?という感想はきっと来ると思っていました(笑)。きっちり指摘していただいて、ありがとうございます。栖坂月さまの丁寧で、的確な指摘(他の方へのコメントを読むにつけ)に、大人やな〜と感服していた次第です(^^)。
 ですが、以下のアイデアは……
>金ちゃんの容姿は子供っぽい方がしっくりくるようにも思います。ただそれだと、彼女に見つかった時の修羅場がもう少し複雑になっていたかもしれませんが(笑)
 
そーですよ。修羅場はきちんと修羅場にしなきゃあ!と思っちまいました。すみません(^^ゞ。
 的確な感想をありがとうございました。

饅頭は空を飛ぶ様へ

はいぃぃ、すみません。この先は描けませんでしたっ(T_T)。少しばかり、言い訳をさせていただけるならば、結局私はSF書きではなかったということだと思います。書けば書くほどファンタジーになっていくようだったんです。一応、SFと銘打っていたので、ここまでかと……そして逃走(^^ゞ。

>短いながらも、のほほんと温かみを感じることのできる
 この言葉はとても嬉しかったです。それ以外に売りがない作品だったので……(^^ゞ
 素敵な感想をありがとうございました。

石神航さまへ

前菜だけのディナー……そりゃ怒りますよ!ええ、私が一番に怒ってます。……そんな話を読ませてしまったんですね。すみませんでした(^^ゞ。妙に納得。

金魚を飼われているとか。実は私も飼っていました。可愛いんだけど、触れられない分愛着がそれほど湧かない。金魚ってそういう存在ですよね。あれ?私だけ?いつの間にか世話を忘れて、死なせてしまった金魚へ償いのつもりで、この作品を描いたのかもしれません。いつか、満足がいくフルコースの作品になるようにリメイクしたいと思っています。
 素敵な感想をありがとうございました。

藤咲一さまへ

>世界観に上手く引き込まれ、さあ、基本事項は理解した。と思っていたら、おしまい。
どうして? ここからが本番ではないの?
 そですね、なんてひどい話なんでしょう!って自分が書いておいて、こらこら(T_T)。確かに、色々考えてはみたんですよ。元の飼い主が帰ってくるとか、金ちゃんが体外受精をせまるとか(おい!)。でも、それらって全然SFじゃなかったんです。おおう、なんて言い訳だい!潔く認めます。描けませんでしたっ、以後精進しますっ^^;。
 一時的にとはいえ、金ちゃんとソータの不思議世界に引き込まれていただいたことに感謝いたします。
 率直な感想ありがとうございました。

桂まゆ様へ

素敵な「結」を考えてくださってありがとうございます。でも、読者さまにそんなことを考えさせるのでは、作品としては駄目ですね。少なくとも私の主義には反します。以後気をつけたいと思います。

金ちゃんの続きの話は、一個上の藤咲さまの感想への返事で書いたとおりなんですが、いつか納得のいく作品にリメイクしてみたいな〜と考えています。

 素敵な感想をありがとうございました。


  


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