空想科学祭2010 辛口感想専用板

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[15] F・∞ Name:栖坂月 HOME Date:2010/09/02(木) 16:03 [ 返信 ]
【あらすじ】
人間達が太陽系を飛び出して移民を開始してからすでに数世紀、様々な娯楽が生まれては消えていった。レースカテゴリの主役は長らく宇宙空間にあったが、三十年前に立ち上がったロードレースが人々を熱狂させる。そして今期、ヤマト資本のプライベートチーム『フォーチュンベル』が、新人を擁して開幕3連勝を飾り、台風の目となって暴れまくっていた。銀河チャンピオンは目の前、最終戦の幕が今、人類発祥の地で上がろうとしている。

【一言】
お気軽にどうぞと言いたいところなんですが、結構趣味に走った作品なので、正直言うと怖いですね。まぁでも、参加したからには忌憚のない意見が欲しいところなので、企画を楽しむ意味でもこちらに立てさせていただきます。


[113] RE:F・∞ Name:藤咲一 Date:2010/10/10(日) 15:58
二作品目失礼します。藤咲一です。
企画執筆お疲れ様でした。
と、挨拶は程々に、辛口希望の企画作品を覗かせていただいたので、簡単な感想を……

しっかりと読ませていただける内容に、頭が下がります。
レースと言うのは良いですね。萌える物があります。ああ、字が違う。燃える物があります。
実況など、効果的であったと思いますし、作品中の至る所で垣間見る言葉選びのセンスは、見習いたい所です。
ストーリーラインは比較的簡単なものでしたから、考える事もなくすんなりと受け入れられましたし、目標もしっかりしていて、安心して読める作品であったと思います。
個人的な希望を言うなら、最速フリーターには優勝してほしかったですけれどねぇ。
さて、そんな中で少しばかり思う事。
それはオフロードコースの存在。
これが引っかかります。あくまで、私の中、それもとっても小さな部分ですが、引っかかりました。
今のフォーミュラーレースでは考えられない事にするっとなじめなかったです。
タイヤの関係が語られていましたから、余計に違和感があります。
物語の性質上必要なのか、それともそういったレースが銀河のグランプリでは基本なのか。
整合性が薄いと感じました。
グランプリのスタンダードであるならば、マシンの外観は違ったものでありそうですし、作品内で否定される汎用性と言った部位で勝負が分かれてくるのかとも。
マッハ号や、アスラーダ。それほど(世界観含め)規格外なものであれば、まあねぇ。と思いますが、カブトガニをはじめとする他のマシンにしても、既存のフォーミュラーカーを逸脱したものでないイメージがありました。
説明が丁寧な上に、科学的だったがため、私は違和感を覚えたんだと思いますが、私の持つ偏ったイメージと、作品のレース世界観に若干の隙間が生まれ、引っかかりをつくりました。
ですので、個人的には、その隙間を埋めてくれる説明があれば良かったなぁと、思うのでした。
もうひとつ、書くとするならば『覚醒』の存在ですが、この物語の終結でしたら、有りだと思います。

と、以上が私の感想です。
好き勝手な感想すいません。
これからも頑張ってください。
藤咲一でした。


[139] RE:F・∞ Name:美鈴 Date:2010/10/16(土) 23:33
 作者の言う通りであり、それ以上でも以下でもない作品。そう、趣味の世界に終始した。
 SFでも置き換えや準えで趣味を投影させる手法がある。特にゲームやスポーツを題材にしたものもローラーボールを始め様々ある。
 しかし、本作は舞台が未来と言うだけで、現代のモータースポーツとそう変わらない情景が展開する。そこへ持って行きたかったのだろう、作者はそれを最新マシンのレースに飽きた人々によるF−1への先祖帰り(まあ、クラシックカーレースのようなものか)という一点に絞って説明したが、よくあるご都合主義である。
 勿論、この作者のことだ、読み応えは充分あり、構成も見事ではある。これが妙な現代風刺を込めたかのような宇宙コミュニティやら、例の「誰かの声が聞こえて」というニュータイプ(古いな私も)現象など外してしまって現代のF−1群像物語なら納得だった。
 残念だが、空想科学祭というカテゴリーに参加するにしては納得感の薄い作品だった。


[147] RE:F・∞ Name:84g HOME Date:2010/10/18(月) 18:20
長めの中編や、他の長編作品で多々読み飛ばしたくなる衝動が襲う中、
この作品は常に退屈せず、ザクザク読み進められました。
常に動きのあるストーリー、分かりやすい! これぞ娯楽作品!
作品数が多い企画では一作に掛けられる時間が減るので、
読者としては同じ長編でもこういうヤツの方がスカッとして良い!
最初から最後まで、正統派を貫く疾走感、面白い。


しかし、SFではないですよね、コレ。
F1の描写なんかもGコンの類まであるのに、そこまでスピードアップしてる様子もなく。
レギュレーションって言葉は便利ですが、それでもF1過ぎてスケールが小さい。
モータースポーツの中でもF1は好きなほうですが、
それは筋書きのないドラマであり、あのスピードと汗と油臭さがあるから。
小説で同じことをやればどうやっても見劣るのはしょうがない。
なのに、なんというかF1を“再現”することに終始してしまった。
SFを名乗るなら、再現なんて生ぬるいことじゃなく、“越える”つもりで大宇宙丸出しの戦いをして欲しかった。
根底の時点でもっと大宇宙レースできるのに、始まってみれば普通のF1。


っていうか、カーゴ移動で超音速を出していながら、
地上を走る時はそれより遅い(という描写に感じる)というのもかなりアレな事態。
もうマシン以上の速度を出せるなら、ピットスタッフが併走しながらマシンを直すとか、
客がウロチョロ飛び回るとか、ぶっ飛ぶくらいバカバカしい設定の方が俺好み。
他の参加作品が風呂敷が広すぎて畳みきれない印象の作品が多い中、真逆。
風呂敷が狭さとダイナミズムの不足、栖坂月さんの暴走が見たかった作品。

[159] RE:F・∞ Name:石神航 Date:2010/10/23(土) 10:38
 自分が面白いものを書くというのは大切なことだ。読んでいて清々しいくらい趣味に走っている。風を切るイメージ、緊張感、臨場感などが、ガンガン頭に入ってくる。一つのレースを中心にした話ではあるが、人物も生き生きと描かれているし、面白みもあった。なかなかの秀作である。
 しかし、これをSFとしてしまうにはやはり些かの疑問が残るのだ。「F1への愛は痛いほどわかる。SFにしたいのもわからないでもない」そう表現するのが妥当ではないか。
 既に指摘のあるとおり、SFとして成立させるには難が残る設定。ロケットレースのような空中戦主体なものより、あくまでF1にこだわったと思われるが、これだけではどうも未来のレースというには物足りない。
 SFにF1、とくれば、私は真っ先にサイバーフォーミュラを思い浮かべるのだが(若い諸君はご存じないだろう)、あれはマシンにAIを搭載、レース中にドライバーとAIがそれぞれ最良のレース展開にしていくため試行錯誤する姿が印象的だった。今作のカブトガニも面白い設定ではあったが、SFならではの設定ではなかったようにも思える。
 SFと謳うならばSFでなければならない点を強調して貰いたかった……と、他人を批評している場合ではないが、そう思った。宇宙時代というせっかくの設定も、レース規模の小ささで霞んで見える。この設定でなければこの展開にならないのだと強調できるような強引さも、欲しかったなと注文を付けておく。


[177] 返信と書いてあとがき Name:栖坂月 Date:2010/11/04(木) 17:22
このような趣味全開の作品をお読みいただきまして、まずはありがとうございます。モータースポーツ好き以外はスルーかなーと思っていたりもしましたから、ここで頂いた感想はとても嬉しいです。
では返信に入らせていただきます。
ある程度は予想していたのですが、SFとして物足りないというのが見受けられるのは仕方がないかなーと思っております。ただ言い訳をさせていただくと、現在F1を仕切っているFIAの様な組織が立ち上げたのなら、こうなるだろうなという予測の元に成り立っているお話でもあります。彼らはマシンを速くするとか、技術を見せるなんてことには興味がありません。建前上でも出来る限り横並びに整えたマシンに人を乗せ、そのテクニックを競わせようとしている団体だからです。F1を知っている人であればあるほど、カブトガニの異様さがFIAにとっていかに厄介なものであるのかが理解できることと思います。それ以上の派手なギミックなんてとんでもない、安易な差を生ずるシステムはすぐさま禁止となる世界なんですよ。
つまり、この作品最大の欠陥は私がF1というカテゴリーに肩入れしすぎた結果です。この部分での不満は、受け入れざるを得ないと覚悟していると同時に、諦めている部分でもあります。もちろん、そういった裏側というか世界観を上手に伝えられなかったのは不徳の致すところでした。ごめんなさいとしか言いようがありません。
ただその中で、藤咲さんの抱いた違和感に関してだけは明確に謝罪しておきます。オフロードは完全に話の都合です。別に必要のない要素ではありましたし、現代的なタイヤの説明を挿入している以上、違和感が生まれるのは当然です。本当はその辺り、現代とのタイヤ性能の違いにも明確な理由付けをすべきだったのでしょうが、それだと素人さんが「つまりどういうことなの?」という事態に陥ると判断したので誤摩化した結果です。ここはもう全面的にごめんなさい。
ちなみにカーゴ移動の速度ですが、当然ながらマッハを遥かに越えています。むしろレトロなロードレースだからこそ惹き付ける、そういう描写がもう少し欲しいところでしたね。モンテカルロ、ホッケンハイム、スパ・フランコルシャンはいずれも現存するサーキットです。ある種の懐古主義を盛り込めなかったのも、敗因だったかなーと自己分析しております。
ただそれでも、レースを巡る物語としてはそれなりに熱を伝えられたのだろうかと思ってもいます。反省点は反省点として、楽しい作品作りはこれからも続けていきたいですね。
とてもありがたいレビューの数々、重ねてありがとうございました。



  


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